Evicted -- 買ってみた
紹介されたので書いました。
Evicted: Poverty and Profit in the American City
- 作者: Matthew Desmond
- 出版社/メーカー: Broadway Books
- 発売日: 2016/03/01
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
アメリカ。貧困地域の追い出しに関わるエスノグラフィー。
Evict とは立ち退きという意味だ。
私も昨年までは立ち退きの仕事をしていましたので、読んでみようかと。
続きはまた書きます。
年の瀬
12月31日になると、直近の365日を振り返りたくなるのは、きっと気のせいではない。
毎年この日になると「今年一年はどんな年だっただろうか・・・」と振り返ってしまう。その時、制度の作用を感じる。
大晦日という制度が、振り返りという行為を可能にしているのだ、と。
もっともらしいことを言ってみたが、それはそれで普通の話だ。
2017年を振り返ると、自分にとっては結構動きのあった年だと思っている。
まずは転職をした。
執行業者をやめた。
転職先はベンチャー企業だ。
学生時代、ベンチャー企業なんて絶対に行くまいと思っていたが、
まさかベンチャー企業に入ってしまうとは。
ちなみになぜベンチャー企業に行くまいと考えていたのかは単純で、当時ベンチャー企業で働いていた人と結構話した結果、いいイメージをあまり感じなかったからだ。
やっていることは面白いのだけど、あの独特な「ベンチャー」のカルチャーがそれほど好きになれなかった。
なんかこう、標語的なカタカナ語とかそういうのが、どことなく空虚なものに思えてしまっていて。
so what?って感じ〜(こういうところ)。
で、実際に入ってみると、まあまあ楽しくは仕事している。
ちなみに、職種的にはデータ分析の仕事をしており、まあ、執行業者やってた時と比べるとだいぶ毛色の違うことをやっている。
だが実際、もともと院生だったこともあって、データ分析の方が性にあっていると思うし、その意味では僕が執行業者やっていることの方がちょっと道を踏み外した感はあるけれども、ネ。
で、ベンチャー的なカルチャーはどちらかというと苦手な部類に入るんだろうな、と11ヶ月くらいやって思った。そこは直感通り。
それは社内でも「あなたのような人は今までウチの会社にはいなかった」と言われることからも思う。
しかし。合わない、とか思う一方で。
自分の中にどことなくベンチャー気質みたいなものがあるんだとも思えたりもした。
執行業者をやっていたころも、新規事業として立ち上げたから。
もともと執行業者やっていた頃の会社は、リサイクル業の会社で。リサイクルショップがメインの会社だった。
僕のみたところ、リサイクルショップは「買取」ができるかどうかが重要で。店舗では買取に注力する。しかし、店舗のようなビジネスだと、やがて可能な商圏内であらかた買取客を刈り取ってしまう。
もちろん、客の方も新しくモノを買うわけで、時間が経てばやがて不要なものが出てくるから、再び買取顧客としてアクティブになるわけだけど。そのサイクルはすぐにくるわけではない。
だから、トラックを使って商圏を広げようとする。そして、不動産の残置物などに目をつけ、さらにビジネスの範囲を広げる。そんな理解なんだけど。
執行業者というのは、その延長線上に位置するものだと思う。
執行業者全体で見てどうかはわからないが、こういうリサイクル業の会社が執行まで触手を伸ばすことはままあるとは思っている。
運送業系、倉庫業系、産廃業者系・・・この言い方が適切かわからないが、まあリサイクル業者も(もしかしたら産廃業者の下位分類になるかもしれないが)その系統の一部に位置付けることは可能だろう。
リサイクル業として、拡大可能な選択肢としてあったし、割と方向性としては親和的だったと思う。
そんな形で、会社としては新規事業として執行の世界に参入したわけだ。
振り返れば、執行の現場は本当に辛かったけれど、新規で仕事を作っていくのは結構面白かった。
やりがいがなかったといえばそれは嘘になる。
なんだかんだ、仕事を楽しんでいる節はあったと思う。
無論、人を傷つける仕事ではあるので、とても心は痛むし、実際メンタル壊れかけたが。自分の業務がどんどん拡大していくという点に限れば、楽しかったのは確かだ。
こういう経験を振り返り、楽しみを感じていた面を見つめると、
ベンチャーに転職したのはなんとなくわかるような気もする。
それは、自分の意外な一面を見た感じだ。
ただ、もともとの会社の給与水準が低く、制度的にも給料が上がる見込みがなく、
残業も死ぬほど多かったので転職しちゃいましたが。
で、今やっているデータ分析も、まさかの新規事業だったりする。
こちらもいまは全然軌道に乗っていないが、まあこれから結論付くだろうとは思う。
やっぱりデータ分析は先に書いたように、性にあっている感じはするから、今後のキャリアはこの道で進むんだろうなとか思う。なので、今年は分析者として飛躍できる年にしたいな、とか思う。
ただし、いまのところ、僕一人しかこの仕事やっている人がいないので、
割と生きるか死ぬか感はあるが。
まあ、それは前の会社でも似たようなものだ。一人であること以外は・・・。
ここまでは仕事の話。
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あと、2017年は仕事以外の面があまりにもダメすぎたと思っている。
読んだ本の数は最も少ないと思うし、文化的な生活をまったく送っていないような気がした。
もっと、文芸とか音楽とか映画とかに触れたいし、アクティビティもしたい。
仕事以外にも、いろいろできればな、と。
ちなみに具体的に決めたのは、ホノルルマラソン出場。
仕事だけ頑張ってても、人生的には面白くないと思うからネ。
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どうでもいいのだが、僕はクリスマスから年末年始にかけてのこの時期が1年で一番好きだ。
広く、楽しい雰囲気が感じられるから。
あと、おもちが好きでして。
正月におもちを食べているだけで、割と幸せになれる。
そういうゆったりして、ぼーっとして。好きなことをのんびりやって。
そういうことを公然と行ってもいい時期だと思うから。
すごい、さっきと言っていること真逆な気がするけど(笑)
まあ、なんだろう。
意識高い系の環境に身を置いているのだけど、実際はのんびり屋さんなんだな。
多面的だこと。
イヤホンを買った。
イヤホンを買ってみた。
【国内正規品】EOZ ワイヤレス Bluetoothイヤフォン EOZ One Silver / Silver EO-1101
- 出版社/メーカー: EOZ(イーオージー)
- メディア: エレクトロニクス
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モダニティという会社から発売されている、EOZ oneというBluetoothのイヤホン。
なんでももともとはスペインのメーカーらしい。
しかし、デザインはフランスで行なっていて、音はスペイン。形はフランスといった、ちょっとおしゃれ感狙っているアイテムだ。
なんでも、人間工学に基づいたデザインというのが売りで、つけ心地とか、疲れにくいとか、ズレなさとかフィット感に強みがあるようだ。
肝心の音に関してはほとんど情報がなかった。
これ、最近店頭でもよく見かけていて、まあ確かにつけ心地はよいし、そんなに安っぽくはないだろうということで買ってみた。
僕のイヤホン、壊れたし。
で、使ってみているんだけど、確かにフィット感はすごくよい。
ランニングとかするときにすごく良いと思う。ずっとつけてても問題ないって感じ。
ハウジングの部分が金属になっていて、ちょっと重いんだけど、長時間つけていても疲れない。さすが人間工学を歌っているだけのことはあるかな、と。
音に関しては、典型的なドンシャリ傾向。ミドルが得意なほうが僕は好きなんだが。
尖る尖る。EDMとかそういうの聞くときにいいかなと思う。僕はあまり聞かないのだが。
音質的には1万円のイヤホンにしては、「こんなもんかな」という感じ。
特別いいわけでもなければ、悪いわけでもない。
ただ、音質を求めるなら、ソニーか何かを買った方がいいかも。
ついでにいうと、音漏れがかなりある。カナル式のくせに・・・。
あとは、マイクの感度が結構良くて、つけたまま通話も結構スムースにできる。遅延も気にならないレベルだし、これは結構いいかも。
他のレビューではコントローラが使いにくいと書いてあったけど、僕的にはそんなでもない。ボタンも押しやすくはないのだけれど、そんなに気にならないレベル。
付属で合否のイヤホンポーチがついてくるんだけど、これは結構使いづらい。マチが製品に対して浅すぎる気がする(笑)あと、結構安っぽいので、なんだかなあ、と。
まあそんな感じで、ほんと可もなく不可もないという製品でした。
つけ心地はかなりいいし、デザイン的にもスポーティでオシャレなので、
ランニングをする人としては重宝かな。
肩身の狭さ
僕は会社員で、いわゆる新規事業の部署にいる。
その新規事業のなかでも、メインとなる役割を持っていて、社内では他の誰もやっていない仕事だ。
正確に言うと、その新規事業はツールを活用するもので、そのツールを導入する際に僕を含めた3名が2日間の研修を受けたのだが、あとの2人は途中でドロップアウト。
結果として僕以外にその仕事をする人がいなくなったというものだ。
このあいだ同時期に会社に入った同期から、「君は社内でも唯一無二の存在だよね」と言われた。
どことなく、珍しいものを見ているような目と、ちょっとした羨ましさがこもっていると、素直に言ってくれた。
裏を返せば、成果がまだ出ていなくとも会社に存在していられるということなのだが。
これはこれで肩身が狭い。
そう思う瞬間が多々ある。
まず、社内で誰もやっていないということは、社内で仕事の辛さとか、どういうことをやっているのかという点で、共感をしてくれる人がいない。
そして、教えてくれる人もいない。
僕は社内でも立場が低いので、本当は上司に確認や相談をしながら進めていきたいのだが、確認や相談をしようにも
「あ、俺わかんないから。任せるわ」
と一言で終わるケースの方が多い。
いやまあ、ツールとかシステムのことはわからなくてもさ・・・。
大枠の方針くらいは言ってくれたっていいじゃん・・・。
毎回そんなことを思って、次第に僕も相談をする回数が減った。
そう言う意味で責任が発生していて、それはそれで面白いことだと思うのだが、
逆にいうと無責任な人たちの肩代わりをしているような感じがあり。
素直に喜べるようなものでは決してない。
当然、新規事業なんてうまくいかないもので、当初の予定よりも進捗がよくない。
次第に周りがイラついてきているのがわかるし、そのイラつきの矛先が僕の方に向くのは自然なことだと思う。
僕も僕で、期待に応えられていないのは申し訳なく思うし、最近はそれで結構参っていたのだが、僕の方からすると、「あなたがたももう少し、興味持ってくれていいんじゃないの?」とは思ったりもする。
あまりにも放置すぎるというか、なんというか。
仕事の内容を理解し、共有し、共感しあえるなら、困っていることに対して手を差し伸べやすいのはわかる。
けれども、僕の場合は、どうにもとっつきにくいらしく、仕事の内容を話そうとしても、そもそも聞く耳を持ってくれない場合が多い。
そういうとき、もはや頼れるのは自分だけ。
本当はこんな状況になるのはよくないし、そういう状況になる前に自分からアクションを起こさなければならないのだが、僕はそれに失敗した。
成功する見込みは研修の時点で「ないな」と思ったのだが、それでも失敗したことには変わりがない。
目印のない、暗闇の荒野の中をひとりさまよっている感覚だ。
もっとも、それはそれで面白いのだが。
たまに、とても辛くなるときがある。
ただ、この暗闇を抜けた先に、何が見えてくるのかはちょっと楽しみでもある。
もっとも、それがいい結果になるとは限らないが・・・。
それは、それでいい。
中身がない記事で申し訳ないが、中身のある記事を書いてしまうとそれはそれで問題になる。
ただ言いたかったのは、暗闇をさまよっている感覚に居続けることの心境についてだ。
暗闇の荒野の中で、進むべき道を切り開く覚悟を持たなければならない。
それはとても面白いことだと思う。
だがそれは孤独な戦いにならざるを得ないような気もする。
そして同時に、一人では生きていけないとも思う。
相反する感情が渦を巻く。
ワクワクするけれど、不安で仕方がない。
これはこれで面白いけれど、常に危険との隣り合わせだ。
そういう状況を、もっと楽しめるようになれればよいのだが。
かに
新潟にいるあいだ、能生(のう)というところにいってきた。
カニが食べたいという人がいたからだ。
能生ってどこだ・・・。と思ったが、実は過去に一度だけ行ったことがある。
正確には「道の駅 マリンドリーム能生」というところに用があったわけだが。
なんでも、日本海で取れる魚やら、貝やら。海鮮市場があるのだ。
で、能生といえばやっぱりカニだそうで。
近隣の道の駅にもカニ市場はあるのだが、能生は特にカニのお店が集まっていて。
カニ好きにはたまらない場所となっている。
マリンドリーム能生は道の駅らしく建物の中に食堂とかお土産屋があるのだが、
他にもこんな感じの広場があって、外は海鮮市場となっている。
カニかに館とは休憩所の名前なのだが、やはりカニを全面的に押し出している。
かにや横丁には、名前に違わなく、カニ屋さんがずらっと並んでいる。
これもなかなかおもしろく、お店の名前はすべて船の名前(〇〇丸)になっている。
お店の名前が船の名前になっていると海から取って来た感がでる。
もっとおもしろいのは、聞いた話なので真偽は定かではないが、
カニを買う時の暗黙のルールみたいなものがあるらしく。
⑴カニのお店は全部回る。
⑵試食は断らない。すべて試食する。
⑶その上で、一番美味しいと思ったお店から買う。
とのこと。
理由を聞くと、上記のやり方でないと立地で売れる店とそうでない店ができてしまうからだということだった。
なるほど。公正な競争はとても大事だ。
というわけで、僕らも試食して回ったり、お店の人と話したり、
試食している人の様子を見たりして。
まさしく、市場の活気を感じられるところだと思った。マルシェ感出てる。
こちらはカニを買った時の写真。
2手に別れて、2つのお店からカニを買った。
僕らのところは、中くらいランクのと、小くらいランクのを1匹ずつ買い、
あとはどのくらい買ったのか知らないけれど、
なんだかすごい数になっていた。さすがに多いのでは・・・。
ちなみに、値段的にはそれほどしていない。
僕はカニの食べ方なんて知らなかったのだけど、バキバキ剥いて食べる感じが
とても技術がいることがわかった。
でもカニってこんなに美味しいんだーというのもわかって、楽しめた。
ただ、カニしかなかったので途中喉が渇いてしまったのは、その場では言わなかった。
なんというか、実にゼイタクな悩みだ。
能生はなかなかに面白くて、こういう海の見える広間に出られる。
もちろんここでカニとか魚を食べることもできる。
そして、ところどころに謎のオブジェがあって、その謎のオブジェが不思議と雰囲気を出している。
平和の象徴なのか知らないが、海には銅像が似合う。
ちなみに、スカートの中は空洞で太ももが途切れていた。
見なくてもいいものが見えてしまった、とはこういったことだろうか。
鐘。
これも海の見える広間の中央にぽつんと置かれている。
もちろん鳴らすことも可能で、近くを通りかかる人は大体鳴らしていく。
鐘があればつい鳴らしたくなるのは、人間の性なのだろうか。
当然、僕も鳴らした。
「カラン、カラン」という音ではなく、「カーーーンッ!」と突き抜ける音が響いた。
周りにいた人から視線を浴び、恥ずかしい思いをしたが、
快晴の海にはとても合っている雰囲気だ。
なんだか、急に山と海を楽しんでしまって、もう9月も中頃に入るのに夏のレジャーを楽しんでしまった。
といっても、騒ぐようなものでもなく、静かに密かに楽しむようなものだが。
それはそれで、僕は楽しいと思う。
ところで、カニを初めて食べる人は勇気があるなと毎回思う。
あんな生き物をどうして食べようと思ったのか。それは毎回不思議だ。
ウニとか。イカとかも。
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話は変わり。
能生から帰って来て、ミョウガを取ってみた。
旬はすぎていると思うが、これも味噌汁にすると美味しい。
東京に戻ってからスーパーに行くと、ミョウガが売っていた。
でも、値段がすごく高くて、まず買わないなと改めて思った。
高いと思ってしまうのは、田舎で味をしめたからだろうか・・・。
まあ、そういうカニ市場のフィールドワーク的なものと、レジャーの日記ということで紹介をしてみた。
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ちなみに、昨日ブログを書いていて思ったのだけど、
僕のブログの文体は、ゲームのロックマンDASHとか、ロックマンエグゼの文体寄せて書いているのかもしれないと気がついた。
ゲーム内でオブジェを調べたりする時の文体がとても好きなのだ。
ロックマン自体、世界観が独特で、街中にあるどうでもいいオブジェとかが調べられたりするのだけど、そのときの説明文がとても面白い。
主人公の独白チックな説明文で、実に完成豊かに、そのオブジェの説明が描かれる。
そこから世界観が垣間見れる感じがとても好きなのだ。
読ませるような構図になっていて、想像力が働くから。
なんとなく、ブログを書く時は、そういう文体に寄せるのが理想だと思っている。
これは本当にオマケ程度の話だが。
小麦色の斜面
新潟にきた。
東京に比べるととても涼しい。
過ごしやすい、いい空気だ。
ほどよく雲もある青空で、いかにも夏っぽい。
時期的にもう夏も終わりだが、夏は海か山のイメージだ。
毎年、レジャーにはあまり行かず、今年こそは・・・と密かに思うのだけど
結局レジャーに行くことはない。そういうことを毎年繰り返している。
で、山の上に登ると稲が首を垂れていた。
そういうのを見ると、とても秋っぽい。
ちょうど夏と秋の境目にいるようだ。
普段、都会の中にいると季節なんて忘れることの方が多いから
夏くらいはこういうところにいくのがいいのかもしれない。
蜂の巣があった。
詳しいわけじゃないが多分スズメバチだろうか。
これもなかなか都会だと、綺麗に巣の全体図が見えなかったりする。
珍しいので写真を撮ってみた。
写真を撮っていると、一匹の偵察バチが追いかけてきた。
怖いので猛ダッシュで逃げた。
刺されはしなかったしそれ以上追われることもなかったけど
少しだけ怖い思いをした。
そういうのも、自然を楽しむことのひとつだと思う。
ちなみにタイトル「小麦色の斜面」 とは、
バンド、ブランキージェットシティの曲名のひとつ。
初期の方の曲で、割と好き。
不法投棄4
これまで3回。
不法投棄について書いてきた。
僕の家から駅に向かうまでの間。
いつもの通勤経路に置かれている布団や電子レンジ。
やがて、いろいろなものが置かれ、そこは明らかに「ゴミを捨てても良い場所」という認識になっていた。
「心無い人の不法投棄!」という訴求がなされているにもかかわらずだ。
はじめて不法投棄を見つけたのは3月の終わりだったか。
あれから5ヶ月がたった。
気がつけば、不法投棄のゴミは片付けられていた。
きっと管理している人が捨てたのだろうか。
昔、執行業者をやっていたとき、不法投棄の案件もいくつか請けた。前も話した通りだ。
いろんなものを捨てる奴がいたが、実は不法投棄の案件は、キャンセルが入る確率もそれなりに高い。
というのは、意外と足がつくからだ。
ただ、マンションの敷地内の不法投棄だからというのは大きいが。
今回のはもうしばらく置いてあったから、きっと見つかっていないのだろう。
それでも、いつまでもゴミを置いておくわけにもいかない。
だから、誰かが捨てなければならない。
そうしないと、不法投棄は増えゆくばかりだから。
そんな、やるせなさが、あてもなく。
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代わって、道にはこんなものが置かれていた。
これは不法投棄ではない(当たり前)
行き場のない怒りも、きゅうりとかなすびに乗って、どこかへ旅立てばいいのさ。